NBAPLAYBOOK.COMの記事から

1
  • gosp
    2011-06-02 14:36:24



シーズンも終わってしまい、サンダーに関して書く事が無くなってきました。もともと今期のプレーオフの応援のために期間限定で立ち上げたのでそれでいいのだと思っていますが、これまでに書きかけたものの時間がなくてまとめきれなかった記事が残っていますので、そのうちのいくつかについて順次紹介していきたいと思います。

ロイスなども取り上げていましたが、ダラスとの第3戦の敗戦のあと、NBAPLAYBOOK.COMのSebastian Pruiti(おそらくプルイティと発音するのだと思います)の書いた記事が話題になっていました。結構色んなサイトで取り上げられていたので、既に読まれた方もいらっしゃるかもしれません。内容について簡単な説明もつけましたので参考にしてください。

Oklahoma City’s Offense And The Lack Of Creativity/Movement by Sebastian Pruiti

以前からウエストブルックが一人でボールを持ちすぎて、オフェンスが機能していないといったことが良く言われていましたが、プルイティは彼よりもブルックスヘッドコーチたちの責任が大きいとしています。それらの理由をYouTubeにアップしたダラスとの第3戦のビデオを分析しながら説明しているというのがこの記事の概要です。

記事のタイトルでも見て取れますが、プルイティはサンダーのオフェンスに欠けているもの、それはムーブメントとクリエイティビティだとしています。確かにデュラントにしてもウエストブルックにしても、個人の能力がずば抜けているので、その個人技に頼ったプレーが多いのは確かです。しかし、プレーオフなどでは相手チームもそれに特化したディフェンスをひいてきますから、他の選手達のヘルプ(スクリーンやスペーシング)がないと効果的な攻撃はできませんし、他の選手にボールが渡される心配がないとわかれば、ディフェンスはボールを持った選手だけに集中すればいいので非常に守りやすくなります。プルイティの記事の最初の4つのビデオはその例です。

① 周りの選手達が棒立ちしている上に、最後のハーデンへのパスもハーデンが切り込んでくる心配がないので、マリオンは安心してスティールにいっている。


② デュラントのかけた最初のスクリーンが失敗。そのあとパーキンスとのスクリーンもかけられないと、周りは棒立ちで、仕方なくウエストブルックはジャンプショットを選択、外してしまう。


③ ここでも最初のトップでのスクリーンがうまくいかないと、みなあとは棒立ち。デュラントにパスを出すも遠すぎるため、エルボーあたりまでしか切り込む事ができない。


④ デュラントが切り込もうとしているところへ、セフォローシャが飛び込んでスペースをつぶしてしまっている。


これらはオフェンス全体としてどう動かしていくかというコーチからのインプットがなく、個々の選手がそれぞれに動いて、チームとして機能していないことが原因だプルイティは指摘しています。そのことは次のビデオを観てもあきらかです。

⑤ ハーデンがバックスクリーンをかけているが、セットとして練習しているものではないので、デュラントもどうしていいかわからず、ウエストブルックもスクリーンではなくボールを取りにきたと勘違いしてパスを出してしまっている。ターンオーバー。


またコーチたちのオフェンスの戦術のなさも次のビデオを見るとよくわかります。年間を通してずっとやっているこのスクリーンのパターンですが、一向に機能していません。

⑥ トップの位置でのダブルスクリーン。ミスマッチを作り出したいのだろうが、スクリーンが下手で、イニシャルのディフェンダーについていかれてしまっている。


しかし、選手達にセットオフェンスを走らせる能力がないかというとそうではありません。以下のビデオではきっちりしたディレクションがあれば、選手達はみごとにオフェンスを走らせています。

⑦ ウエストブルックが攻め込みますが、スペーシングがうまくいっているので、他の選手にパスを出す事ができ、最後はアウトサイドからセフォローシャに切り込ませている。


⑧ 最初のスクリーンはみせかけで、デュラントはすぐ2回目のスクリーンをコリソンにかけてもらって、フリーのスペースを作ってもらって攻めている。


必ずしもセットに複雑な動きが必要なわけではありません。単純なものでもうまくいっている例としては次のビデオを見てください。

⑨ ピック&ポップの形から、ポップせずにデュラントが切り込んでいる。他のディフェンスは手前に固まっているので、ダラスはデュラントを止める事ができない。


⑩ 他の選手は棒立ちなのはいただけないが、ウエストブルックを後追いする形でデュラントが切り込んで、パスをもらっている。


ダラス戦ではインサイドの選手を減らしたラインナップ(ウエストブルック、クック/メイナー、ハーデン、デュラント、コリソン)が機能しているように言われていますが、それは違うとプルイティは指摘しています。成功したのはオフェンスが機能したからでなく、シューターがいることでスペーシングがよくなったからで、基本的にオフェンスの問題(ムーブメントのなさとクリエイティビティ)はそのままだとしています。なので、個々の力で得点できればあたかもオフェンスが機能しているかのように思えますが、シュートが決まらなくなるとどうしようもなくなってしまっています。



結局のところ、ウエストブルックがシュートを打ち過ぎとか、デュラントにボールを渡そうとしないとか言われていますが、実際はチームとしてオフェンスを組み立てていないので、最後に仕方なくウエストブルックがシュートを打つ形に終始しているというのがプルイティの結論です。

これに加えて4戦目5戦目では、マリオンなどの証言にもあるように、ダラスはウエストブルックのパスコースをことごとくシャットダウンしていく戦術できていましたから、一層それが目立ったという結果になったのでしょう。そうなるとウエストブルックへの批判というのは、ますます的外れだということになります。

以前、デュラントが記者団に対し、「無理だとは思うけど、記者も観客ももう少しバスケットについて知ってくれていたらと思うよ」と漏らした事がありましたが、こういうことを言っていたのかもしれませんね。

とは言え、このオフシーズンにサンダーに課せられた課題は大きいように思います。来年は一層期待されるでしょうしね。しかし、すでに前のエントリーでも紹介しましたが、選手達が夏の間個人個人でワークアウトするのではなく、何人かで集まって練習することにしているようなので、そういった成果がどうでてくるか楽しみでもあります。

期待しましょう。

JUGEMテーマ:NBA

チームメイトからウエストブルックへ

0


    このプレイオフの期間、散々聞き飽きたのはウエストブルックに対する批判でしょう。いつの頃から始まったのか正確には覚えていませんが、彼の、1)シュート数がデュラントより多い、2)突っ込んでのターンオーバーが多い、と言ったことから始まって、彼のメンタリティやチームメイトやヘッドコーチとの関係まで取りざたされるようになったように思います。

    その批判があたっているのかどうかは、自分にはよくわかりません。プレイ自体の是非は別のエントリーで書きますが、彼のミスでチームが苦しくなった時もあったでしょうが、逆に彼がいたから試合に勝てたこともたくさんあったように思います。

    しかし言えるのは、サンダーのチームメイトはウエストブルックを支持しているということです。彼らは第5戦が終わった後、それぞれ自分たちの彼に対する考えを話しだしました。

    以下はデュラントのインタビューの抜粋と簡訳です。

    “He was great. He was great all year. He’s been a guy that we rely on to be a good point guard, but he scores the ball really well … It’s kind of frustrating to see the kind of criticism he’s been getting because he led us by playing the way he’s been playing now the whole season. That’s what made him an All-Star, second team All-NBA. And it kind of baffles me that people just start to criticize because he’s playing like that now. That’s how he’s been playing all season.

    He got us here as our point guard. We lean on him for that. I thought it wasn’t fair, but I can’t control that, he can’t control that. The one thing about Russell is that he kept playing his game all season no matter what people said. And he did a great job man. I was proud of how he kept his composure and never let it get to him.”

    「彼(=ウエストブルック)は素晴らしかった。一年を通してね。彼にはポイントガードとして頼りにしているんだけど、沢山得点も重ねてくれた。。。 いま彼が受けているような批判を見るのは腹が立つよ。なぜなら彼は今シーズンいまのようなプレイを続けてチームをひっぱってきてくれたんだ。そのことでオールスターにも選ばれたし、オールNBAのセカンドチームにも入った。それがここにきて批判されるというのはちょっと理解できないよ」

    「彼はポイントガードとして我々をここまで連れてきてくれたんだ。僕らは彼を頼りにしている。こんなのはフェアじゃないと思うけど、自分ではどうしようもないし、彼にもどうしようもない。ラッセル(=ウエストブルック)について一つ言えることは、人から何を言われようと今シーズン彼は自分のプレイを続けてきたことだ。そして素晴らしい仕事をした。彼がこんなふうに周りから影響を受けずに黙々と仕事を続けたことを誇りに思うよ」

    しかしそういった批判をあびるのも、彼らが人から注目を浴びるようになったことと、人の期待が高まったということもあるんだと思いますけどね。

    ウエストブルックに対する批判がどのようにヒドかったかについては、パーキンスの談話が面白いです。パーキンスによると、彼が所属したセルティックスがチャンピオンになるそれ以前のボストンでのロンドに対する批判もすごかったけれども、ウエストブルックの批判はそれよりもひどいと言っています。

    "One thing I learned," Perkins said, "is I don't watch ESPN, I don't read the papers, I don't do none of that. I don't even talk basketball with my own wife. Seriously. Because it could break up a locker room, it could break a team. I think Russell handled everything well. One thing about Russell, he's great with adversity. He always kept his head high, he never showed any sign of weakness."

    パーキンスは言う。「(このプレイオフで)1つ学んだ事は、テレビや新聞を見ない事だ。俺はどっちもしない。自分の嫁とさえバスケットの話をしない。マジな話さ。何故ならチームとチームのケミストリーをぶち壊してしまうことになるからだ。ラッセル(ウエストブルック)はほんとよく我慢したと思う。彼について言えるのは、逆境に強いということだ。彼は(何があっても)下を向く事なく、弱さのかけらさえ見せはしない」

    "Russell's [been treated] worse than Rondo. Rondo's lasted a little bit, but Russell lasted for the whole playoffs, no matter if he played good or bad, he was getting criticized about something."

    「ラッセルはロンドよりメディアにひどく扱われている。ロンドもある程度は我慢したけど、ラッセルはプレイオフの期間(メディアを)相手にしなかった。活躍したとかしてないとかにかかわらず、(メディアは)何かを見つけて彼をたたきやがる」

    当のウエストブルック本人はメディアにあまりしゃべらなくなりましたね。「何か言うといろいろ邪推されるからね」と彼も言っています。まあ正しい判断じゃないでしょうか。

    でも、彼を支える仲間がいるということは、彼に伝わっていると思います。きっと彼もこういう仲間がいることを感謝しているのではないでしょうか。

    JUGEMテーマ:NBA

    ケンドリック・パーキンスへの批判

    0


      これまでもウエストブルックに対する批判が多かったのですが、ダラスとのカンファレンス・ファイナルに入ってからはパーキンスに対する評価が非常に別れてきました。

      シーズン当初はスターティングユニットにセフォローシャやクリスティッチをおいて、デュラントやウエストブルック、グリーンにかなり自由にオフェンスを任すという形を取っていました。クリスティッチ自身もショートジャンパーは割と高確率に決めていたので、セフォローシャがオフェンスに貢献していないことがそれ程クローズアップされることもなかったように思います。

      しかし、トレードでグリーンとクリスティッチが移籍しパーキンスが加わったことで、ウエストブルックとデュラントへの負荷があがってきたことや、プレーオフに入ってからイバカのオフェンスでの貢献度がみるみる下がってきたことなどがあり、対戦相手はウエストブルックとデュラントの2人をメインにカバーするディフェンスの戦術を組み立ててきています。パーキンスとイバカがスターターに入る事でディフェンス力が上がったこととのトレードオフということになるのでしょうか。

      ESPNのJohn Hollingerは以下の記事で、第3戦の敗戦の原因はスターティングラインナップとシュートの精度を欠いた事にあるとしています。

      Lineup, errant shooting hurts Thunder

      ここでも書かれているように、ダラスとのカンファレンスファイナルではサンダーのスターターは3戦のトータル31−57でダラスに崩されているんですよね。特にパーキンスがフロアにいた82分間はマイナス32で、ベンチに下がっていた時の62分間のプラス23と差し引きすると55の違いが出ていると話しています。

      元々パーキンスはオフェンスでそれ程貢献ができるタイプではありませんし、今回はメインの対戦相手がポストプレーをしかけてこないチャンドラーなので、彼の実力が発揮できてないという感じです。これまでのプレーオフの対戦相手であったネネであるとかガソルに対しては相手が嫌がるようなことをして苦しめてましたけどね。またパーキンス自身が去年の怪我から復帰して100%でないということもあるでしょう。

      ロイスなどもDaily Thunderの記事でラインナップの変更もありじゃないかと言っていますが、同時にブルックスヘッドコーチ自身は変更しないと断言したともレポートしています。

      Do the Thunder have a Perk problem?

      ブルックスヘッドコーチの考え方としては、まずはディフェンスから、というのがあるのだと思います。相手を止めて、そこからのトランジションでミスマッチを誘い、得点を重ねるというのがこのチームの勝ちパターンだというのでしょう。それからユニット毎、特にセカンドユニットのケミストリーを崩したくないと考えている節があります。

      いずれにしても、選手のトレードなどがない限り(そう考えると今期は無理ということですが)、スターターの交代はなさそうですね。その決断が吉とでるのか凶とでるのか。これからのシリーズ、特にパーキンスの活躍(?)を見守っていきたいと思います。

      JUGEMテーマ:NBA

      ブルックスヘッドコーチのスピーチ

      0
        このビデオは第2戦の前半が終わって控え室に戻った時の映像です。



        "We move the ball, we get scores. We set screens, we get overshots. We get stops, we run and scores. But we gotta get stops, guys. You guys got it in you. Every one of you guys, every one of you guys has it in you. I would not put you on the floor if I didn’t think you could do the job. All of you guys wanna win, and I am right with you guys."

        簡単に訳をつけてみると、「ボールを回せば得点できるし、スクリーンをかければ、上からシュートを打てる。相手(の攻撃)を止めれば、走って得点できる。だが(まずは相手の攻撃を)止めない事にはだめだ。君たちにはその力がある。ここにいるみんながだ。みんなにその力がある。もし私が君たちにそのタスクができないと思っているなら、試合に出しはしない。みんなが勝ちたい(と思っている)なら、私は君たちを支えてみせる」という話をしています。

        このビデオを見て思ったのは、ブルックスヘッドコーチはカレッジにいる選手のモチベーションに火をつけようとするタイプだということです。ここにきて色々コーチとしての手腕が疑問視されたりすることもありますが、本来ならまだ大学生であってもいいような若い選手が多いサンダーには彼のようなコーチがしっくりくるような気がします。まだ彼自身もヘッドコーチの経験が浅いので、サンダーの選手とともに育っていって欲しいですね。

        JUGEMテーマ:NBA

        Sports Illustratedの記事から(1)

        1
        • gosp
          2011-05-13 20:57:00



        Westbrook, Thunder beat fatigue, Grizzlies to win Game 4 marathon (by Chris Mannix)
        原文(英語)

        先日のメンフィスとの第4戦の記事になるんですが、この記事後半のフィルム・セッションの話に魅かれたので、その部分を多少補ったりして訳してみますね。いまのチームの雰囲気がよくわかると思います。



        ブルックス(ヘッドコーチ)は日曜チームのホテルで行ったビデオ・セッションが良かったと言った。16点のリードを無駄にし、オーバータイム(延長戦)で負けてしまった忘れてしまいたいような第3戦。その試合のビデオを分析した75分間の活気あるミーティングだった。コーチ達が黙って座っていると、選手達は「思っていることを吐き出したんだ」とパーキンスは言う。

        「みんなどう感じているかを互いに伝えあったんだ」とパーキンス。

        「何が悪かったのかを話し合いたかった」とブルックスは言う。「みんなで話し合った。選手がお互いに素晴らしい対話をしてくれるのを見るのは好きだ。僕はみんなに言ったんだ。『これは自分のやり方がいいとかお前のやり方がいいとかいうことじゃない。チームが次の試合に備えるのにはどうするのが一番良いかを見つけることなんだ』と。それがビデオの一番素晴らしいところなんだ。それは真実の箱だ。ビデオはいつでも真実を伝えてくれる」

        真実、とブルックスは言った。その真実とは試合の逃げ切りに失敗したことや、ウエストブルックのぞんざいなプレイとか、デュラントがなかなかフリーになれなかったとか、そういうことだ。しかし(メンフィスの)マイク・コンリーやグレビス・バスケスが第4戦で考えられないようなショットを決めて延長に持ちこまれた時、オクラホマシティは引き下がりはしなかった。2回目のオーバータイムの時はウェストブルックが試合を支配し、3回目のオーバータイムではデュラントが試合の幕を下ろした。延長戦でサンダーがハドルをくむ度にパーキンスがいて、低い声で彼らの耳に叫んだ。「集中しろ!」何度も何度も。

        「ゲームの終盤、彼らの目に意志の強さを見た」とブルックスは言う。「彼らは『こんなはずじゃなかったのに』と簡単に言ってしまうこともできただろう。彼らは疲れていた。しかしうちの選手たちは「負けるもんか!」という気持ちを持ち続けてプレーするすばらしい能力がある。私は(彼らを除けば)そのような若い選手たちにあまり出会ったことがない」

        オクラホマシティは月曜(の第4戦で)ホームコート・アドバンテージを奪い返した。しかし、それをキープするのは簡単なタスクではない。サンダーはメンフィスが水曜には第5戦のためにやってきて、インサイドにボールを流し込み、暴力的な力でもって彼らをねじ伏せようとすることを知っている。

        「奴らには俺たちを嫌うだけの十分な理由があるのさ」とパーキンス。「興奮するぜ。これがほんとのプレーオフの試合だ。2つのチームが相手を仕留めようとプライドをかけて戦うのさ。」

        JUGEMテーマ:NBA


        calendar

        S M T W T F S
            123
        45678910
        11121314151617
        18192021222324
        252627282930 
        << June 2017 >>

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        • しあわせの隠れ場所:ジミー・バトラーの場合(1)
          M.Nakazawa
        • しあわせの隠れ場所:ジミー・バトラーの場合(2)
          f.
        • しあわせの隠れ場所:ジミー・バトラーの場合(2)
          GoSP
        • ハーデン/イバカとの契約延長(来年)
          GoSP
        • ハーデン/イバカとの契約延長(来年)
          chriscross
        • NBAPLAYBOOK.COMの記事から
          GoSP
        • NBAPLAYBOOK.COMの記事から
          biiithiii

        links

        profile

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM