モハメドとの契約延長、その他

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  • gosp
    2011-07-01 10:43:50



今日、ナジー・モハメドとの契約延長が決まったようですね。彼のツイッターをフォローしている人から、今日の彼の機嫌がすこぶるいいので、きっと契約がまとまったのだろうと書き込みがあったのを見ましたが、その通りでした。詳細はチームから公表されていませんが、1年の延長で375万ドルだそうです。

一昨日ジェームス・ハーデン、サージ・イバカ、エリック・メイナー、コール・アルドリッチ、バイロン・マレンズに対してチームオプションを選択(要はチームに契約更新の選択権があり、それを行使したということ)したとのことですから、ロックアウトがどうなるかは別にして、サンダーの選手との契約は着々と進んでいるようです。

しかし、マレンズとの契約更新には疑問符をつける人もいます。今期は下部組織であるタルサでプレーさせることもできない(2年以上Dリーグでプレーすることはできない)ので、チームに帯同して練習相手をすることが彼のほぼ全ての仕事になります。モハメドとの契約が決まった今、モハメドとパーキンス、イバカ、コリソンの4人の中に割り込むのは至難の業ですからね。もちろん怪我人が出たり、ベテランを休ませたい時があれば別ですが、アルドリッチも控えていますし。

彼自身は身体は大きくて、その割には足が速く可能性を感じさせる部分もあるのですが、バスケットボールのセンスはあまりないように思います。まあ、今後トレードの際のフィルイン(金額や要員あわせ)として使われるのかな? 個人的には、今期ブレイクアウトしなければ、途中での放出もありだと思っています。

ちなみにデーカン・クックにはQO(クォリファイイングオファー)を出しましたが、要は様子見といった感じです。もしクックを獲得したいチームがあればオファーを出す事ができますが、サンダーはマッチさせる権利を得たことになります。普通ならオファーがきそうな感じですが、今期に限っては労使協定の話し合い次第になるでしょう。加えてクックが長引くのを嫌えば、さっさとサンダーと契約してしまうかもしれません。もともと残りたいって言ってますしね。

もしクックの残留が決まれば、去年と同じローテーションの10人が決まります。あと動きがあるとすれば、ネイトとアイビーのところだけですが、おそらくどちらもトレードか放出でしょう。個人的にはウィリアムスあたりを昇格させて欲しいところですけどね。どうなりますでしょうか。

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ドラフト指名:レジー・ジャクソン(ボストン大)

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  • gosp
    2011-06-24 22:06:14

  • gosp
    2011-06-24 11:28:57



既報のとおり、本日NBAのドラフトが行われ、サンダーはボストン大学のレジー・ジャクソンを指名しました。彼の名前を聞いて「ミスター・オクトーバー?」と言う人がいたら、既に50歳に近い方か、古くからのヤンキースファンに違いありません。確かに同じ名前ですが、もちろん別人です。

先日のエントリーでも書いたように、彼は膝を怪我したあとワークアウトを全てキャンセルしたことから、既にどこかのチームと話ができているのではないか、という噂が流れていました。おそらくセルティックスかサンダーだろう、と言われていたのですが、実際はマイアミ・ヒートだったという話が本人から確認取れたようです。そのことでサンダーから指名を受けたものの、本人は「非常にガッカリした」というコメントを出したとのこと。あらあら。そんなことでいいのでしょうか。

私自身もほんの少し聞いた事があるくらいだけだったので、一応自分の為ということも含めて彼のビデオを貼っておきますね。



ちょっと独特のシュートのフォームですが、ロングレンジもいけるようですし、コート全体もよく見えている感じです。このビデオではあまりわかりませんが、ディフェンスもかなり良いとのこと。パスコース読んでのカットとかが得意だそうです。

実はプレスティは以前からしっかり目をつけていたようで、彼を密かにオクラホマに呼んで面接したということが、ドラフト直後のインタビューで判明しました。やはりそういうところはプレスティはきっちりしているな、と感じますし、実際チームがどのように動いているかは、その周囲を取材している地元記者でも掴んでいないということもよくわかりました。逆にマイアミの方ではジャクソンの指名が何人かの記者に伝わって、指名前に既にジャクソンに関する記事を用意していたという話も聞いています。球団の姿勢の違いがわかって面白いですね。

ジャクソン自身はポイントガードで身長も190cmに満たないぐらいですが、腕が非常に長く、ウイングスパンが210cmという話です。ですので、おそらくどちらのガードのポジションもこなせるのではと言われています。とは言え、彼をドラフトしたということはポイントガードが5人ということになるので、アイビーとはおそらく契約延長はせず、ネイトも放出となるでしょう。

ジャクソンを取った一番の理由は、おそらくメイナーとの契約がどうなるかが見えないからだと思われます。おそらくサンダーで控えを続けるより、どこかスターターとして使ってくれるところがあれば、メイナーもそこに移りたいと思うでしょうからね。

今期はサマーリーグがないので、シーズンが始まるまでジャクソンがどんな選手かを見る機会はないと思いますが、楽しみにしましょう。

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ドラフト直前情報

1
  • gosp
    2011-06-24 00:32:45



週末に書いたジミー・バトラーの翻訳ですが、書いた時にはサンダーには直接関係ないと思っていたんですけど、サンダーがドラフトする可能性があるという噂も出始めたみたいです。ほとんどのドラフト予想では彼は1巡目の終わりから2巡目の初めに指名されるとされていて、24位の指名権では高すぎるという意見があるけど、ワークアウトの評価がいいことと、チャド・フォードの記事による後押しもあるとのこと。わからないもんですね。

個人的にはプレスティが24位で指名するとは考えにくいけど、マレンズかネイトの放出が結構言われているので、もしその見返りとして2巡目のドラフト権が獲得できれば、あり得ない話でもないとは思います。プレスティの好みのタイプ(努力家でずっと成長し続けてきていることや、ディフェンスが強い事など)だけど、さすがに1巡目ではないと思いますけどね。

結局のところ、24位の指名で何を求めるかだと思います。このあたりの順位の指名では、即ローテーションというプレイヤーはなかなか望む事ができませんから

1)将来有望なユーロリーグの選手などを指名して、数年待つ
2)大学で3−4年プレイした選手(伸びしろは少ないが、スキルなどはある程度完成している選手)を指名して、控えで使えるかどうかみる。
3)ある特定のスキルに特化した選手(スリーポイント、リバウンド、ブロックなど)を指名して、スポットで使う
4)若くて伸びそうな選手を指名してDリーグで育てる。

のどれかになるような気がします。どれを選択するかはプレスティ次第ですけど。

彼の性格から考えて、どうしても欲しい選手がいればマレンズやネイトその他(メイナー?)を放出しても取りにいくと思います。そうでない場合は、若くて伸びそうな選手を指名するような気もします。既に来期のローテーションはほぼ固まっているので、何年か先を見越した選択もありそうです。

もう1つ気になっているのは、今年のチームのワークアウトに呼んだ選手が少ない事です。噂ではボストンのレジー・ジャクソンかデュークのカイル・シングラーと話がついているんじゃないか(24巡目の時までに指名されていなかったら必ず指名するというような約束)ということも言われています。特にレジー・ジャクソンは怪我をしてから残り全てのワークアウトをキャンセルしたので、そう言う人も多いです。

ここにきてトニー・パーカーやバイナムのトレード話も浮上してきたし、ボブキャッツやキングス、ティンバーウルブズがドラフト指名権と引き換えにベテランを探しているという話も加速してきています。どうなるんでしょうね。

明日のドラフトが楽しみです。

追記:一昨日ジミー・バトラーのインタビューを見ましたが、彼自身、映画「しあわせの隠れ場所」と彼の生い立ちの話が似ている事を話していたね。お母さんのミシェルさんとも「まるで僕たちの話と一緒だね」と笑って話したと言っていました。

おそらくディズニーは映画化権を買うでしょう(笑)。

追記2:ここにきてプレスティはメイナーを使ってドラフト指名権(10位以内)を獲得しようとしているみたいですね。チャド・フォードはバランチュナスだって言っているけど、ほんとに誰を狙っているんだろう。もしかしてトニー・パーカーとか(ないよねえ)。

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しあわせの隠れ場所:ジミー・バトラーの場合(2)

2
  • gosp
    2011-06-24 00:33:00

  • gosp
    2011-06-21 08:53:00



前回の記事「しあわせの隠れ場所:ジミー・バトラーの場合(1)」からの続きです。

■ 新たな高みへ

バトラーはウィリアムスコーチから話を聞き、マーケット大学で彼に師事した最初の選手になった。しかしながら、バトラーが願っていたようには事は運ばなかった。彼はいままで所属したチームではエースだったが、この大学では控えの2回生としてベンチを暖めることが多かった。時として、彼は不満を募らせた。彼は実家に電話をかけて、家に帰りたいとミシェルに泣きつくこともあった。

ミシェルは言う。「ウィリアムスコーチはバトラーに厳しかった。彼の周りには厳しい人がいなかったの。私はいつも口を挟んだけど。コーチたちは彼に我慢することを教えたの。これは彼が大人になる新たな機会だったのよ。」

ウィリアムスコーチによると「これまでにバトラーほど厳しく選手に接した事はない。彼は自分にどれほどの才能があるかわかっていなかったからビシビシやったよ。それは彼がいままでずっと「お前なんてたいしたことない」と言われて続けてきたからだ。しかし、私の目には、彼はありとあらゆる局面でチームに貢献できる選手として映っていたんだ」

バトラーはその後NBA選手になったウェズリー・マシューズとラザー・ヘイワードの控えとして一試合平均5.6点、出場時間19.6分にとどまった。しかしここでも、彼はこの困難な状況を彼はポジティブな経験に変えた。

「僕は一流の選手に教えてもらうことができたんだ。彼らは本当に多くのことを教えてくれた。どうやってプレイすればいいか、主力選手としてどうあるべきかということをね。自分自身、成功するには得点を重ねるだけではダメだということはわかっていた。リーダーにならなければ。何点入れたかが問題ではなく、チームが僕に期待する役割を成し遂げるということが大事なんだ。僕はチームを押し上げる選手になりたい。チームメイトやコーチに頼りにされる選手に。それが目標なんだ。」

大学四年生になる頃には、バトラーは点取り屋としてではなく、あらゆる局面で活躍できる万能選手としてNBAのスカウトから注目を集めた。もちろん得点を重ねることもできた。実際、2010-11年のシーズンは平均15.7点を記録している。しかしそれ以外に、彼はリバウンド、ボールキャリー、色んなポジションでのディフェンスをこなした。彼は自分のエゴを捨ててプレイした。彼こそが勝者だった。

あるNBAのスカウトは言う。「プロビデンス大との試合で彼を見たよ。バトラーは何でもできる。彼はマーション・ブルックス(今年のドラフト候補の一人)のディフェンスについていた。彼は特別な選手だよ。多くの大学生が、中堅選手になれる才能しか持ち合わせていないのに、自分はスターになれると勘違いしてNBAにやってくる。だけど彼はいいチームに入ればすぐにでも貢献するだろう。それは彼の強みだ。」

1年を通してスカウトたちは彼を見にきていたが、バトラー自身はそれに全く気付いていなかった。大学のシーズンが終わるまで、自分が注目されている事を知らなかったと彼は言う。

「チームの事だけに集中していたからね。勝つ事に。NBAのことを思わなかったわけじゃない。でも、さっきも言ったように、1日1日を精一杯生きる事だけを考えていたんだ。」

バトラーにとって大学での最高の思い出は、4回生の時、家族が試合にきて、彼をコートに送り出してくれたことだ。

ミシェルは言う。「あの夜は周りがかすんで見えたわ。ずっと泣き通しだったの。彼はすばらしい活躍をしてくれた。本当に嬉しくて誇りに思った。みんなが彼の事を信じていなかった。高校では、校長にもコーチにもバトラーはものにならないだろうと言われたわ。でも見てよ。彼はこのコートに立って、観客は彼の事を応援しているの。

でも、それは同時に悲しくもあり怖くも感じたわ。自分の息子が一人前になって、厳しい世界に進むんですもの。バトラーはいつも私たちがどれだけ多くのことをしてくれたかを話すけど、でも彼がどれだけのことを私たちにしてくれたかわかっているかしら。彼も私たちの人生を変えたの。彼がいてくれたことで私たち家族はもっと幸せになれたの。」

バトラーは言う。「僕たちはきっと血がつながっているんだ。僕が何かを成し遂げたとしたらそれは母のおかげさ。母の事を愛してる。彼女が僕を産んでくれたんじゃないかと思うことさえあるよ。僕たちは毎朝話をする。とっても大切にしてもらっているよ。彼らが僕の家族だ。ミシェル・ランバートは僕の母親なんだ。」

■ どんな困難でも打ち勝つ事ができる

私はジミー・バトラーのことを憐れんだりしない。彼は自分の好きなスポーツで生計を立てようとしている。愛する家族に囲まれ、彼はそこに自分の居場所を与えられた。彼が彼自身に抱いていた疑いももうそこにはいない。彼は自分自身を信じている。

バトラーは言う。「これらの出来事は、不可能なことなどないと僕に教えてくれた。これまでの人生において、人は僕の事を信じていなかった。産みの母もそうさ。高校のみんなはこう言ったよ。「お前なんてバスケットするにはちっこすぎるし、足もたいして早くねえ」とね。彼らは僕がどういうふうに生きてきたか知らなかったんだ。もし知っていたら、不可能なことなどないということに気付いただろう。いったい世の中の誰が、この小さい街の子供が大学で活躍してNBAのドラフトにかかると思っただろう。それが僕には悔しかった。そのことが僕の力になった。1日を精一杯生きて行く事ができたら、どんな困難でも打ち勝つことができると僕は信じていたから。」

ミシェルは涙をこらえてこう言った。「誰かが彼にチャンスを与えてくれることを願うわ。誰も彼にチャンスを与えてくれはしなかった。いや、私たちは彼にチャンスを与えたと言えるかもしれない。でも、その結果どうなったかを見て。彼はみんなが誇れる人になったわ。もしNBAのチームが彼にチャンスを与えてくれたとしたら、彼はどんなことでもするわ。彼が私にそうしてくれたように。」

6月23日、バトラーはトムボールのランバート家に戻って家族とドラフトを見るだろう。そこにはファンファーレもなければ取りまきもいない。かっこいいスーツもない。ただ彼の母と7人の兄弟姉妹がいるだけだ。一緒にご飯を食べ、手をつないで待つ。

彼の名前が呼ばれることを信じて。

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しあわせの隠れ場所:ジミー・バトラーの場合(1)

2
  • gosp
    2011-06-24 00:32:57

  • gosp
    2011-06-20 10:32:13



今日ESPNを読んでいると、チャド・フォードの書いた記事に出会った。サンドラ・ブロックがアカデミー賞を受賞した映画「The Blind Side(邦題:しあわせの隠れ場所)」のバスケットボール版とも言えるこのストーリー。サンダーとは直接関係はないんだけど、良い話なので、一部を訳してみることにする。

Jimmy Butler finds a new home, hope(オリジナルの記事)

おまえのしけた顔はもううんざり。出て行っておくれ ---

ジミー・バトラーが覚えている、母から聞かされた最後の言葉。街角に捨てられる前に。

彼は13歳だった。身よりもない。家と呼べる場所もない。ポケットに金もない。

同じ年頃の子供が学校やスポーツ、女の子のことであれこれ悩んでいるような時期に、彼はただ生き延びるだけを考えていた。たった一人で。

バトラーはクリーブランドのホテルで私と話した時、しばしば話すのをためらった。インタビューで話していいのかわからないようだった。何年もの間、彼はこの話をメディアに明かしはしなかった。何度も彼は言った。話していいのかどうかわからないと。

彼はきたるドラフトのワークアウトに集中している。ちょうど6月8日のワークアウトが終わってニュージャージーからきたところだった。2日後にはキャバリアーズとのワークアウトをこなした。マーケット(大学)の彼のコーチであるバズ・ウィリアムスはいつも彼にこう言っていた。「今日を精一杯生きればいい」と。

バトラーは言う。「まさにその通りに生きてきました。その日を精一杯ね。NBAは自分の目標です。でも、まだその願いはかなっていない。だから集中をとぎらせる事はできないんです」

ドラフトまでにバトラーに残された時間は13日。おそらく1巡目の終わりから2巡目の初めの間のどこかで名前を呼ばれることになるだろう。

彼のワークアウトは、ほんとに全ての側面においてすばらしかった。ポーツマス・インビテーョナルではMVPを獲得したし、シカゴのプレドラフトコンバインでは力強いプレイでスカウトをうならせた。彼をワークアウトに呼んだチームのほぼ全てのスカウトやGMから賞賛を受けた。

あるGMは言う。「彼のストーリーは、長くバスケットボールの世界にいる私にとっても忘れられないもののひとつだ。彼が生きていく中で、どれだけ多くの困難が彼の成功を妨げただろう。その全ての逆境に彼は打ち勝ってきた。彼自身は多くを話したがらないが、彼と話すと感じるんだ。彼のすばらしさをね」

バトラーはその解釈に納得するだろう。しかし同時に彼が恐れていることもある。

彼は私に言った。「あなたはこのストーリーについて記事を書くだろう。だからお願いがあるんだ。決して他の人が僕のことを憐れむようには書かないで欲しい。そういうのは嫌なんだ。憐れみを感じることなど何もない。自分の身に起きた事全てを大切に思っている。それらの事が自分という人間を作ってくれたんだ。自分が直面した困難に感謝しているよ。だから人の憐れみを乞うような話にはしないでほしい」

憐れみはバトラーに何もしてくれはしなかった。勇気こそが彼をここまでにしたのだ。

■ バトラーは家族を見つけた

13歳でテキサスのトムボールにある自宅を離れたバトラーは、生き伸びる事に全力を尽くした。生まれた時から父は身の回りにいなかったので、彼は友達のところに可能なかぎり居候した。普通は2、3週間。そうしたら次のところへ。。。 横になって眠れるところならどこでも構わなかった。

バスケットボールだけが彼の人生だった。彼は素晴らしい才能を発揮した。高校2年の終わりの夏に、彼はトムボールのスターとして多いに注目を集めた。ただ、それは有名校のコーチたちからではなく、ジョーダン・レスリーという1つ年下の男の子からだった。

レスリーもトムボール出身で、バトラーのことをずっと注目していた。サマーリーグの試合が終わった時、レスリーはバトラーに歩み寄り、スリーポイントシュートでの勝負を申し込んだ。バトラーはちょっと恥ずかしくなって少しためらったが、その挑戦を受けた。レスリーも運動は万能で、バスケットとアメリカンフットボールで頭角を現し始めていた頃だった。

その勝負の後、2人はすぐ友達になった。レスリーはバトラーを家に招いて、テレビゲームをしたり泊めたりするようになった。バトラーの人生が変わった瞬間だった。

レスリーの母のミシェル・ランバートは最初戸惑った。彼女は死んだ先夫との間に4人の子供があった。そして再婚した夫には3人の子供。お金に余裕はなかった。街の噂ではバトラーはやっかいものとのことだった。最終的に彼女の夫はバトラーに泊まっていくのは構わないと言った。ただ1回につき2日とか3日にしてくれと。

ところが夜になると子供が言いだした。「(昨日バトラーはお兄ちゃんの部屋に泊まったから)今日は私のところに泊まっていく番よ。」

2ヶ月程して夫婦は諦めて言った。「好きなだけいたら良い」と。

バトラーは家族を求めていた。そしてランバート家は彼を迎え入れた。

しかし、それには条件があった。生まれて初めて彼には門限が課せられた。毎日クラスに出て、成績を上げなければならなかった。家の雑事も任された。そして一番大切なこととして、他の子供達の手本になることをミシェルに言い渡された。

ランバートは言う。「私の子供達はあなたのことを尊敬してると言ったの。だから厄介事にはクビを突っ込まないこと。学校で一生懸命頑張ること。いい模範になることを約束させたの。どうなったかって? バトラーは約束を果たしたわ。頼んだ事は全て、理由さえ聞かずにね。」

バトラーは言う。「彼らは僕を家族として受け入れてくれたんだ。それもバスケットボールがうまかったからじゃない。彼女は愛情に溢れた人なんだ。当たり前のように受け入れてくれた。本当に信じられなかったよ。」

生まれて初めて家族に支えられ、バトラーはトムボール高校バスケットボールチームのスターになった。3年の時にはチームのキャプテンとして一試合平均19.9点、8.7リバウンドをマークし、地区のベストメンバーにも選ばれた。

だが、それでも彼が期待したように大学からは注目されなかった。スカウトは彼に眼を向けなかった。彼はオールアメリカンリーグでプレイしなかったことも足を引っ張る結果となった。ミシシッピー州立大からかろうじて誘いがあったものの、奨学金は得られなかった。こうしてまた抜き差しならない状況に追い込まれたバトラーは、近くのタイラー・ジュニアカレッジに入学するほかなかった。

こうして再び、彼は追い詰められた。

しかし、バトラーは生き延びただけでなく、そこで大きく開花した。タイラーでの初めての対抗戦、彼は34得点を叩き込んだ。

彼は言う。「そのあとも何試合か30点、40点を記録したんだ。そのことで大学レベルでも十分プレイできると自信がついたんだ。」

大学1年生として、バトラーはチームのリーディングスコアラーになり、オールアメリカンとして表彰された。メジャーな大学のコーチ達も彼のことに注目するようになった。2008年の4月には、バトラーにはマーケット、ケンタッキー、クレムゾン、ミシシッピー州立大からのオファーが届いた。

またここで、ランバート家はバトラーの生き方を指し示す力となった。

ミシェルは言う。「彼にはたくさんの大学からオファーがきたの。でも、アカデミックな側面からマーケット大学に非常に感銘を受けたわ。すごく優秀な大学でしょ。彼にはマーケットに進むように勧めたの。だって、長い目で見てバスケットで生活できるとは限らないもの。うまく行かなかった時の為に、質の高い教育を受けて学位を修得しておく必要があったの。」

(続く)

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